【119日目】国盗り物語読破

2022年9月6日(火)、夜更かしをした。13時に寝て、23時に目が覚めた。家を出たのは午前7時ごろ。しとしと雨が降るなか、朝の宮之浦を歩いた。白谷川の水流はいつも以上に激しかった。昨日までの強風はおさまり、森の中の鳥たちは元気に鳴いていた。

道端の木にいたメジロ。10匹程度の一団が、木々を転々としていた
白谷川の水流はいつもより激しかった。台風の影響だろう
宮之浦の空に出た虹。午前8時20分に撮影

 

「国盗り物語」の後編を読み終えた。解説含め、約580ページの長編を読むのは、なかなか大変だった。

 

後編の主人公は明智光秀と織田信長。2人の関係性はまるで、会社員と上司、もしくは大学生と指導教員のようだ。個人的には、信長よりも光秀の方が心情を理解しやすかった。学生時代にお世話になった先生が、信長のような性格だったからだ。

 

「坂の上の雲」と同様、国盗り物語でも文章の読みやすさが印象に残った。司馬遼太郎さんの比喩表現に触れると、思わずため息が漏れる。国盗り物語の後編から、一例を記す。

 

「北近江一帯の支城は歯をぬくように抜き去られ、いまでは奥歯ともいうべき小谷城ひとつで防戦している。」(司馬、1971、p.487)

 

比喩を畳み掛けている点が好きだ。「歯をぬくように」という比喩が前にあるから、その後の「奥歯ともいうべき」が自然に頭に入ってくる。

 

自分のような凡人は前半の喩えをすっ飛ばして、いきなり「奥歯ともいうべき」と書いてしまいがちだ。そもそも、城を歯に喩えるという発想にも辿り着けない。

今日の宮之浦川。午前7時5分に撮影

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