【155日目】美しい害虫

2022年10月12日(水)、午前11時に起きた。雨が降らないのが不思議なほど、どんよりした天気だった。海から吹く強風に煽られて、宮之浦川には白波が立っていた。

今日の宮之浦川。15時48分に撮影

 

15時半から散歩に出て、宮之浦地区を歩いた。高台にある野球場の付近では、ハクセキレイに遭遇した。首都圏ではよく見かけたが、屋久島で目撃するのは初めてだ。トコトコと歩く姿を見て、懐かしく感じた。

野球場の近くにいたハクセキレイ
野球場の近くにいたハクセキレイ。個体によってわずかに色合いが違った。理由は分からない

 

宮之浦川沿いの道で、見知らぬ虫に出会った。虫の羽は黒とオレンジで、胴体には青い光沢がある。

宮之浦川沿いにいた虫。おそらく交尾中

 

この虫は蛾の一種で、名前はキオビエダシャク。鹿児島県のウェブサイトによると、日本では主に奄美大島以南の南西諸島に分布し、近年は九州本土でも定着している。

 

個人的には「美しい蛾だ」と思ったが、世間的には嫌われているようだ。Googleで「キオビエダシャク」と検索すると、害虫被害に関するウェブサイトがずらりと並ぶ。幼虫がイヌマキやナギの葉を食べるそうだ。それによって木が枯死することもあるという。

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