2023年1月17日(火)、8時に寝て17時に起きた。17時半すぎから散歩に出た。外はすでに暗かったので、買い物を済ませてすぐに帰った。
昨日に続き、鹿について調べた。面白かったのは、「捕獲圧のない地域におけるヤクシカ密度指標の18年間の増減:屋久島世界遺産地域・照葉樹林の事例」という論文だ。北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの揚妻直樹准教授(当時)らが2021年に発表した。
タイトルの通り、揚妻さんたちは屋久島で調査を実施。人間による捕獲がない地域において、鹿が継続的に減ることを明らかにした。個体数の減少には、何らかの自然環境要因が関わっていた可能性があるという。
一般的に国内では鹿を捕獲することで、個体数を調整しようとしている。揚妻さんたちの研究は、この管理方法に一石を投じるものだ。鹿の動態を屋久島以外の地域でも観察し、保護管理計画に反映させる必要があると主張している。
もう1つ、私が面白いと感じたのは、『「余すことなくシカを活かす」ジビエビジネスに挑む若き経営者』というNHKの記事だ。
記事では、鹿の捕獲・加工・販売に取り組む経営者を取り上げている。処分された大量の鹿を学生時代に目の当たりにしたことがきっかけで、会社を立ち上げたそうだ。現在は食肉事業を軌道に乗せ、革製品の販売も始めようとしているという。
今日私が見つけた論文と記事、どちらも研究者や経営者の情熱が伝わってくる内容だった。