2023年4月24日(月)、午前11時に起きた。蛇口から出る水が冷たい。うがいや手洗いが億劫になる。4月下旬とは思えない寒さだった。
正午過ぎから散歩に出た。近所の道端で咲いていたのはオニタビラコだ。漢字では、「鬼田平子」と表記する。いかつい。タンポポを小さくしたような草で、黄色い花や白い綿毛をつけていた。
名前に「タビラコ」がつく植物は、ほかにもあるそうだ。ヤブタビラコやコオニタビラコで、いずれも黄色い花を咲かせる。
これらの植物について調べるなかで私は、コオニタビラコが春の七草の1つであることを知った。その記述を見つけた当初、思わず目を疑った。七草を列挙したあの有名な詩のなかに、コオニタビラコという文言は入っていないからだ。
どうやら、詩のなかで「ホトケノザ」と呼ばれている植物が、コオニタビラコのことを指しているらしい。私はこれまで、赤く可愛い花が特徴的な、別のホトケノザ(学名:Lamium amplexicaule)を春の七草だと思っていたが、全くの勘違いだった。