【65日目】7月の白谷雲水峡

2022年7月14日(木)、午前5時に起きた。早起きしたのは、屋久島有数の観光地である白谷雲水峡を訪れるためだ。噂に違わぬ、素晴らしい自然を体感できた。

 

車で白谷雲水峡の入り口に向かった。父の運転で、宮之浦から約10kmの道のりを走る。午前7時ごろに到着し、そこから歩いて山道を登った。

 

行程の序盤に楽しませてくれたのは、白谷川の渓谷。山から下ってきた水が、しぶきを上げながら、巨岩の間を流れ落ちていた。

白谷雲水峡の渓谷
渓谷の水しぶき
渓谷の水の中にいたカニ。鮮やかな水色だった

 

吊り橋を過ぎると、深い森が続く。苔むした岩が美しかった。

白谷雲水峡の吊り橋
山道には石が敷き詰められていた。歩きやすかった
苔が覆う岩。その間を水が流れ落ちていた
道の途中にある「くぐり杉」

 

行程の中盤以降は、歩きづらかった。傾斜が激しかったり、道が水浸しになっていたりしていたからだ。極端に言うと、小さな川の中を歩いているようだった。そのような場所では大抵、黒く細いトンボが舞っていた。

岩の上にとまるトンボ
苔の上にいたカエル。私が近付いても、その場に留まっていた

 

休憩を数回挟みつつ、3時間ほど歩いた。着いたのは「太鼓岩」。九州最高峰の宮之浦岳など、屋久島の山並みを一望できるポイントだ。

 

登山客が少ない時間帯だったため、太鼓岩には、私達以外におじいさん1人しかいなかった。そのおじいさんは、「春には山桜が見えるよ」と教えてくれた。

太鼓岩からの景色。ここに着く直前の山道がキツかった

 

往きと同じ経路を辿り、13時過ぎ、スタート地点の駐車場に戻った。途中、登山靴の底がめくれるというハプニングに見舞われた。幸いにも、マジックテープのついたバンドを持っていたため、それを靴底に巻きつけて、応急処置を施した。

 

自宅に帰る途中、見晴らしの良い場所に車を停めた。雄大な景色の奥には、宮之浦の街が見えた。白谷雲水峡は当然だが、ここも再び訪れたい。

帰り道から見た、宮之浦の街並み

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です