2022年6月8日(水)、午前6時半に目が覚めた。8時半に布団から出て、昨晩侵入した虫の様子を見に行った。
まずは、昨日必死に処分した「虫A」が新たに侵入していないか確認した。その茶色の小さな体はどこにも見当たらなかった。
一安心した次は、赤茶色の巨大グモのもとへ。何もせず放置していたはずだが、昨日の場所にはいなかった。他の場所を探しても見当たらない。閉め切った部屋にどのように入り、そして出て行ったのか、謎は深まるばかりだ。
昼は、図書室で借りた「サルと歩いた屋久島」という本を読んだ。霊長類学者の山極寿一さんが書いた本だ。幅広くて深い、読み応えがある内容だった。
本の中には、ヤマモモ、アコウなど、ヤクシマザルが食べる木の実の名前が沢山出てきた。ハンミョウ、ツマベニチョウといった虫の名前や、アオバト、カケスといった鳥の名前も登場する。
なぜこんなにも植物や動物の名前を覚えることができるのだろうか。本の本筋とは関係ない部分で感動してしまった。自分も、屋久島でよく見る生き物の名前をすらすら言えるような人になりたい。もちろん虫Aの名前も。
著者の研究姿勢も印象に残った。サルが食べるものは、何でも試食するようにしているとのこと。研究者はそこまでやるのかと驚いた。
夕方はスーパーへ行った。お目当ては蚊取り線香。30巻入ったセットを2セット買った。虫Aへの効果は分からないが、とにかく試してみたかった。殺虫スプレーも購入した。
陽が沈む前から、2巻の蚊取り線香を稼働させた。時間をおいて窓の桟を覗き込むと、昨日と同様に虫Aが数匹入り込んでいた。あまり効果がないようだ。部屋の電気を消すと、やっと虫Aがいなくなった。
余談だが、スーパーと家を往復する間、2台の外車を目撃した。屋久島で走っている車の多くは国産の軽自動車で、外車は滅多に見かけない。今日見た2台の外車は、いずれも県外のナンバー。1台がフォルクスワーゲン、もう1台がボルボだった。