【68日目】ヤクスギランド

2022年7月17日(日)、午前5時に起きて、午前6時半に家を出発した。「ヤクスギランド」という観光名所を訪れた。

 

ヤクスギランドは、島東部の安房地区から約15km離れた自然休養林。標高は1000〜1300mだ。薄い長袖1枚でちょうど良い気温だった。私と父は、5つのハイキングコースのうち、最も長い210分コースを歩いた。

 

印象に残ったのは、コースの最深部。具体的には、「蛇紋杉」という名称の倒木と、「天文の森」というコースの折り返し地点を結ぶ道だ。

 

ここでは、木立の荘厳さを感じることができた。域内の他の地点と比べて、開けた場所が多かったからだ。スギだけでなく、ヒメシャラという赤味がかった樹皮の木も美しかった。

ヤクスギランドの森
ヤクスギランドの森
ヒメシャラ

 

シカにも出会えた。数m先にいたシカは、私達に気付いた後も、その場を離れずに草をむさぼり続けていた。

ヤクスギランドで出会ったシカ

 

とは言え、ここ以外の場所も魅力に溢れていた。樹齢1000年超の屋久杉、河原から見た渓谷の風景、樹皮を覆う緑の苔。どれも素晴らしかった。

母子杉
仏陀杉
ヤクスギランドの渓谷
ヤクスギランドの渓谷

 

特に、苔の美しさは抜群だった。前日に土砂降りの雨が降った影響なのか、苔の先から水が滴っていたからだ。父は、「緑がキラキラしている」と表現していた。私は歩きながら、俳句を考えた。「苔茂る 太古の杉に 雨の跡」。

木についた苔
切り株の断面を苔が覆っていた

 

休憩を挟みつつ、4時間半ほど散策し、13時ごろ出口に到着した。行程の序盤は路面が安定し歩きやすかったが、次第に条件の悪い道に変わった。倒木が道を塞いでいる箇所は、ウサギ跳びのような体勢まで屈みながら通過した。キツかった。

 

自宅に帰った後は、家でずっとくつろいでいた。

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