2023年8月10日(木)、午前6時半に起きた。午前7時半、愛媛県八幡浜市内のホテルを出て、電車でJR宇和島駅に向かった。宇和島城を見てまわった後、八幡浜に引き返し、船で大分県臼杵市に渡った。
昨日訪れた丸亀城と、今日の宇和島城。どちらも、中心市街地の小高い丘に立っている。天守が現存している点も同じだ。
宇和島城の天守はこぢんまりとしていた。単体で見るとさびしげな雰囲気だが、周りの石垣と合わせて眺めると、渋くてかっこよかった。
勉強になる展示が、天守内部にいくつかあった。
その1つが、武者窓に関する説明書き。それによると、鉄砲を撃ったり矢を放ったりするために、窓の格子に工夫を凝らしているという。具体的には、格子の断面を五角形にして、狙える範囲を広げているそうだ。
もう1つが天守の雛形について。天守内では、1/10スケールの雛形を展示していた。天守実物と雛形。この両者について江戸時代のものが残り、かつ雛形の制作年代がはっきりしているのは、非常に珍しいそうだ。
宇和島城が立つ丘は、草木が生い茂っている。天守につながる道は緩やかな勾配で、脇には白い花が咲いていた。恐らくノシランの花だと思う。