【88日目】屋久島ご神山祭り初日

2022年8月6日(土)、夜更かしをした。広島の原爆投下時刻である午前8時15分、街にサイレンが流れた。午前11時に寝て16時に起きた。今日は、「屋久島ご神山祭り」の初日。のびのびとした居心地の良い祭りだった。

 

18時過ぎから外出した。宮之浦川沿いを歩いた後、屋久島ご神山祭りに向かった。

今日の宮之浦川。18時18分に撮影

 

祭りの会場は、宮之浦地区にある火之上山埠頭。幅約50m、奥行き約100mの広場の中央には、櫓が組まれている。広場の芝生はいつもより綺麗に刈り込まれていた。

 

来場者はおよそ数百人。ひょっとしたら1000人以上集まっていたかもしれない。シートを広げてくつろぐ若者、駆けっこを楽しむ子供、広場の隅で談笑する浴衣姿の学生。来場者は芝生の上で思い思いに過ごしていた。

屋久島ご神山祭りの様子
写真中央下のステージでは太鼓を演奏していた
太鼓を演奏する様子

 

陽が沈み会場が暗くなった20時半頃、かがり火が点いた。点火までの順序は次の通りだ。

 

まず、太鼓の音が響き渡るなか、子供達がまいぎり式の火起こし器で火種をつくる。なかなか火種が生まれず会場が不安に包まれ出した頃、ある少年が「がんばれー!君ならできる!」と叫び、来場者の笑いを誘っていた。

火を起こそうと悪戦苦闘していた。例年は違う方法で火を起こしているらしい。今年は新型コロナウイルスの対策として、別の方法を採用したとのこと。火起こし器を数カ所に設置していた

 

火種をなんとかつくった後は、松明を通じて矢の先端に火を灯す。最後に射手が矢を放ち、海岸にある的に中てることで、かがり火が点く仕組みだ。

かがり火を灯すために設置された台。白い的にめがけて矢を放つ。射手から目標までの距離は数十mだろう。ちなみに、弓道の競技種目の一つである遠的では、60m先の的を狙う。今回の距離は、それよりもやや短く見えた

 

3人の射手が1本ずつ順に弓をひく。矢の数は3人合わせて10本ほど。前半の矢は外れた。射手たちは皆、緊張しているようだった。ある射手は矢を番えるのにも難渋していた。

 

3人それぞれがラスト1本を迎えた。最初の1人が的中させると、あとの2人も成功した。かがり火が盛大に燃え始め、会場はどっと沸いた。

射手が矢を放つ
矢が的中し、かがり火が燃え始めた
燃え盛るかがり火。左奥に見えるのが、祭り会場の明かり

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