2022年5月27日(金)は夜更かしをした。26日の24時過ぎから27日の午前4時まで、図書室で借りた本を読んでいた。花田菜々子さんという書店員が、自らの体験を基に書いた本だ。
タイトルは、「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」。タイトル通り、菜々子さんが良くも悪くも色々な性格の人と出会い、本を勧めまくる内容だった。
強烈なタイトルに負けないほど、内容も興味深かった。文章はとても読みやすく、書店員の底力を思い知らされた。本の前半は動画を流しながらリラックスして読んでいたが、後半からは動画を止めて夢中に読んだ。
本自体はもちろん素晴らしいのだが、移住後、自分自身が友達のいない生活を続けているからこそより面白く感じたのだろう。図書室でなぜこの本を手に取ったかよく覚えていないが、本を選ぶ自分の嗅覚は大したものだと思った。
読書の興奮が収まらず、朝5時、散歩に出た。空は曇っていたが、島の中心部にある山並みの輪郭はよく見えていた。雲は風に流され、次第に青空の占める割合が大きくなった。とても爽快な気分だった。
今日やるべきことはすでに終えた。朝の時点でそう判断し、日中は寝ることにした。布団に入って寝付けたのは恐らく、朝7時ごろだ。13時に起きた後も、ネットサーフィンをしてダラダラと過ごした。そんな日に限って、天気が快晴だったのはなんとも皮肉な話だ。仕方ないけど。