【132日目】台風去り、新顔が飛来

2022年9月19日(月)、正午に目が覚めた。昨晩の就寝時には強風が吹いていたが、起床時には止んでいた。散歩に出たのは16時半から。台風が過ぎ去り、宮之浦の街がどのように変わったのか観察した。

 

台風の前後で変わったのは、空を飛ぶ生き物だ。林の近くに、赤褐色のトンボが大量発生していた。数十匹はいただろう。それと同じくらい、見知らぬ鳥達も海岸に飛来していた。

海岸に集まった鳥

 

数十羽のうち大半を占めていたのは、クロハラアジサシもしくはハジロクロハラアジサシだろう。私には判別できないので、とりあえずクロハラアジサシということで話を進める。

 

鳥の体は、ハトよりもやや小さい。羽の色は薄いグレー。白い頭に、黒い斑点があった。斑点の濃さは個体によって異なる。人間の頭髪のようだ。

クロハラアジサシと思しき鳥は、水面を見ながら飛んでいた。水中の餌を採していたようだ

 

クロハラアジサシたちは、水面近くを飛び回った後、一斉に休憩を始めた。海を背に向ける形で、皆が同じ方向を向いていた。

クロハラアジサシの群れ

 

セイタカシギと思しき鳥も来ていた。胴体の大きさはクロハラアジサシとさほど変わらないが、足の特徴などに違いがある。セイタカシギの足は細長く、鮮やかな赤色を帯びている。

左にいるのがセイタカシギと思しき鳥たち。クロハラアジサシが休憩する横で、必死に水を突いていた

 

セイタカシギの数は10羽弱。雄と雌が交じっていたようだ。図鑑で調べたところ、オスの背中は青黒色で、メスの背中は黒褐色とのこと。幼鳥は羽の縁の色が淡く、鱗模様に見えるらしい。

2羽のセイタカシギ。背中の色を基に判断する限り、左の個体がメスで、右の個体がオスだろう
セイタカシギの幼鳥は、羽が鱗模様に見えて、足の色が成鳥より淡いらしい。羽の模様を見る限り、この写真の鳥は幼鳥だ。ただし、足の特徴を基にすると、成鳥にも見える

 

生き物以外、台風後の宮之浦はさほど変わっていなかった。建物や道路に関する被害は見当たらず、安心した。スーパーでは品不足が発生していたものの、さほど深刻ではなかった。

宮之浦の海岸。高さ1m弱の、砂の崖が崩れていた。台風の影響だろう。このほか、草木が飛散したり傾いたりするなど、台風の爪痕はあったものの、大きな被害は見当たらなかった
今日の宮之浦川。16時50分に撮影。目視では、水量が変化しているようには見えなかった

 

ただし、島北西部の永田地区では崖崩れが発生し、県道の一部が通行止めになっていたらしい。町内放送によると、電話が繋がらないといったトラブルも発生しているようだ。

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