【293日目】関門海峡、「関」から「門」へ

2023年2月27日(月)、午前8時半過ぎに起きた。昨晩から今朝にかけて、福岡県の北九州市に泊まった。日中は山口県の下関市を訪れた。下関駅のホームに降りたことはあったものの、市内を見てまわるのは今日が初めてだった。

 

主な行程は次の通りだ。北九州市の小倉駅を午前10時過ぎに出た。約30分後、下関市の長府駅に到着。長府の街を抜けて、福岡県の門司港駅まで歩いた。電車で小倉駅に戻った。

長府駅の外観。Suicaを使用できないのが意外だった

 

長府はメリハリのきいた街だった。海沿いには神戸製鋼所などの巨大な工場が立ち、国道が通っている。それに対し内陸側の地区は、細い通りに沿って戸建て住宅が立ち並んでいた。古そうな民家がたくさんあった。

 

私は乃木神社や長府庭園、長府毛利邸などを訪れた。印象に残ったのは長府毛利邸。長府毛利家が1903年に完成させた邸宅だ。邸内の各所に飾られていた生け花が美しかった。庭園などでは、ルリビタキやヤマガラが飛びまわっていた。

長府毛利邸の一室にあった生け花。風情があった
靴箱にそっと置かれていた生け花

 

長府のまちなかには、壇具川という小さな川が流れている。川沿いの路地を観光客が行き交い、その横では鴨の群れが日向ぼっこをしていた。

壇具川の川岸で、鴨が休んでいた

 

海底トンネルをくぐった

私は関門海峡沿いの道を歩いた。車や船を横目に、関門橋を目指した。

 

橋のたもとに着くと、観光客が増えた。壇之浦古戦場跡という名所があるからだ。関門トンネルの出入り口があることも、人の多さに関係しているだろう。観光客と同様、私も全長780mの海底トンネルをくぐり、門司港駅へ向かった。

関門橋の奥に、門司港駅周辺の街並みが見える
関門トンネルの下関側

 

門司港駅の周りは賑わっていた。海沿いに延びる歩道、おしゃれなお店、デートを楽しむ若者達。横浜のみなとみらい地区を彷彿とさせる雰囲気だった。

海沿いの歩道

 

展望タワーがある点も、門司港とみなとみらいは共通している。門司に立つタワーの名前は、「門司港レトロハイマート」。黒川紀章さんが設計した建物だ。その31階から関門海峡や下関の街並みなどを見渡すことができる。

最も高いビルが、門司港レトロハイマート
門司港レトロハイマートの展望室から見た関門橋

 

このタワーの用途は集合住宅だ。展望室を開放している超高層マンションは、国内のなかでもそう多くないだろう。面白い。

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