2023年3月11日(土)の現地時間午前6時ごろ、起床した。日本ではすでに盛り上がりをみせているWBCが、今日からいよいよマイアミでも始まる。私は、マイアミで開催される全試合を観戦する予定だ。
今日の試合は2つ。第1試合の「プエルトリコ対ニカラグア」は、先発のストローマン投手や1番打者のリンドーア選手などの活躍によって、プエルトリコが9対1で圧勝した。
印象に残ったのは、第2試合の「ベネズエラ対ドミニカ共和国」だ。スター選手を多数擁する優勝候補同士の対決は、5対1でベネズエラが勝利した。
この試合のヒーローは、ベネズエラのガルシア投手だろう。同国が3対1と勝ち越した直後の、5回表から登板した。3イニングを無失点に抑え、ドミニカに反撃の隙を与えなかった。
球場はお祭り騒ぎ
私がここに来た最大の理由は、球場の雰囲気を味わうためだ。きっかけは前回のWBC。ドミニカ対アメリカの映像を観て、衝撃を受けた。アメリカのマイアミで開催されているはずなのに、ドミニカのホーム球場であるかのような盛り上がりだったからだ。中南米のファンの作り出す雰囲気に、興味が湧いた。
観戦初日にして、目的は十分達成できた。第1試合は主にプエルトリコ、第2試合は主にドミニカのファンが駆けつけ、日本では味わえない熱狂ぶりをみせてくれた。
プエルトリコサポーターもドミニカサポーターも、試合前から陽気に歌っていた。自然発生的に合唱が始まる。特にプエルトリコファンの盛り上がりは衝撃的で、私は鳥肌が止まらなかった。
数は少ないながらも、ニカラグアやベネズエラの応援も熱かった。ベネズエラの人たちはいつも踊っていた。
最も驚いた場面は、第2試合の終了後にやって来た。球場の広場でコンサートが開かれていたのだ。試合に勝ったベネズエラのファンだけでなく、負けて悔しいはずのドミニカサポーターも広場に押し寄せていた。試合後とは思えないほどの、人の多さ・熱量だった。