2023年3月18日(土)の現地時間正午に起床した。今日は、ベネズエラとアメリカによる準々決勝の1試合。優勝候補同士の激突は、今大会で最も面白い試合になった。過去のWBCを含めたとしても、トップ3に入る熱戦だったと思う。
アメリカが先手をとった。1回表、ゴールドシュミット選手の適時打などで3点を先制。ベネズエラの先発・ペレス投手は、1イニングを持たずに降板した。
ベネズエラの反撃は早かった。1回裏にアラエス選手の2ランホームランで追い上げ、5回裏に逆転した。7回裏には、アラエス選手が今日2本目のホームランを放ち、リードを2点に広げた。
8回表にドラマが待っていた。アメリカが無死満塁のチャンスをつくると、ターナー選手に逆転満塁ホームランが飛び出した。私の周りのアメリカファンがホームランと同時に立ち上がり、そのはずみで、隣にいたおじさんの飲み物が私の靴にかかった。
アメリカはそのままリードを守り、9対7で勝利した。
サポーターの数は、アメリカよりもベネズエラの方が多かったと思う。ベネズエラの国歌斉唱の際は、球場全体が歌声で包まれているようだった。
ベネズエラ側の観客が「ベネズエラ!ウー!」と声を張り上げ、アメリカ側は「U!S!A!」と声援を送っていた。両者の意地のぶつかり合いだ。普段は陽気なベネズエラサポーターも、今日の敗戦後はさすがに悔しそうだった。小さな女の子が号泣していた。
印象に残ったのは、球場で流れる音楽だ。普段の試合では、イニング間などにラテン音楽が流れているが、今日は洋楽が多かった。例えば、Bon Joviの「It’s My Life」やNeil Diamondの「Sweet Caroline」などだ。アメリカが出場することに合わせた、素晴らしい演出だった。